建築化照明

May 4, 2019

建築化照明とは、「光源を天井や壁などに組み込み、建築構造と一体化させた照明方式」をいいます。次にそれぞれの照明方式の特徴を示します。

 

 

 

コーニス照明

    コーニス(下面開放)
壁が明るくなり、広がり感が得られる。
カーテン・ブラインド照明によく用いられる手法である。
ランプが視野に入らないためには、遮光角が45°以上必要である

 

    コーニス(ランプ遮光)
壁が明るくなり、広がり感が得られる。
通路などでコーニスに平行に見る場合に、ランプを見せないための手法である。
施工が難しいという欠点がある。

 

    コーニス(下面拡散ガラス)
壁が明るくなり、広がり感が得られる。
コーナー型光天井とよく似た手法となるが、コーニスの場合は幅が狭く線形が強調される。
天井と壁の境界部分が目立ったものとなる。

 

    コーニス(下面ルーバ)
壁が明るくなり、広がり感が得られる
開放形や拡散ガラス形よりは壁の下方まで明るくなる。
エレベータホールや通路などによく用いられる。

 

    コーニス(凹・dが小さい場合)
カーテン・ブラインド照明によく用いられる手法である。

コーニスを天井内に納められない場合に用いられやすい。
天井が暗く感じられやすい。
    コーニス(凸・dが大きい場合)
壁廻りだけが明るくなり、その部分が強調される。
カウンターや店舗の棚の照明としてよく用いられる。
広がり感が得られる。

 

トロファ照明
    トロファ
アーチ形天井などとともによく用いられ、天井空間に明暗の変化が得られる。
ランプが直接見えないように視線方向に注意する。ランプ遮光角は45°以上必要である
    トロファ(ランプ遮光)
ランプが直接見えないようにする手法である(無方向性)。
空間に変化を与えたり、区分したい場合に用いられる。
施工が難しいという欠点がある。

 

コーブ照明
    コーブ(hが小さい場合)
柔らかい光が空間全体に得られ、影の少ない環境となる。
光の帯が天井面に生じ、空間に変化を与える。
通路などに用いれば誘導効果が上がる。

 

    コーブ(hが大きい場合)
影のない柔らかい環境が得られ、店舗などのベース照明として用いられる。
天井面が比較的一様に照明され、天井を高く感じさせる。

 

    コーブ(上り天井)
シャンデリアと併用されることの多い手法である。
天井を高く感じさせ、シャンデリアなどの輝きも適度なものとなる。
    コーブ(下り天井)
広い空間を視覚的に区分し、空間に変化を与える。
ダウンライトなど直接照明によって生じる陰影を和らげる。
デパート、ホテルのロビーなどに用いられる。

 

光天井
    光天井(全体的)

曇天時の屋外の雰囲気、影が少ない柔らかい光が得られるが、陰気な感じにもなりやすい。
S≦1.5・hでほぼ一様な輝きの光天井が得られる。
アクリル系は防災上面積の制限有り。

 

    光天井(部分的)
天窓がある感じで、明るく軽快な雰囲気が得やすい。
グレアレスダウンライトと併用されることが多く、単調になりがちな天井に変化を与える。
店舗によく用いられる。

 

    光天井(凸・部分的)
天井面が明るくなるので、広く・高く感じられる。
店舗では絵や模様入ガラスが用いられることもある。
光天井は汚れや虫などが目立ちやすく、保守方法が課題である。

 

    コーナー型光天井
適度な陰影(立体感)が得られとても感じが良い。
グレアレスダウンライトと併用されることが多い。天井・壁が明るくなり、高く感じられる。
通路などで誘導効果がある。

 

ルーバ照明
    ルーバ天井(全体的)
光天井と同様だが、光の拡散性がやや弱く、壁が暗くなる。
S≦1.5・hでほぼ一様な輝きになるが、ランプ長軸方向の光の模様は消せない。
アクリル系は防災面積の制限有り

 

    ルーバ天井(部分的)
光天井と同様だが、光の拡散性がやや弱く、壁が暗くなる。
玄関ホールなどによく用いられ、大メッシュが多くなった。
ランプ交換・ルーバの清掃などが課題である。

 

バランス照明
    バランス(dが小さい場合)
壁に変化を与えるとともに、広がり感が得られる。
バランスの位置に応じ、ランプ遮光角は上側または下側に45°以上が必要である。
リビングや通路に用いられる。

 

    バランス(dが大きい場合)
壁廻りが明るくなり、空間を広く感じさせる。
間接光が陰影を和らげるとともに、天井を高く感じさせる。
カウンターや店舗の棚の照明によく用いられる。

 

    バランス(ルーバ付)
壁廻りが明るくなり、空間を広く感じさせる。
カウンターや店舗の棚の照明の、グレードの高い手法である。
ランプが直接見えないようにする手法である。

 

吊・半間接
    吊・半間接(ルーバ付)
カウンターや店舗のショウケースの照明としてよく用いられ、空間に境界を創る。
間接光が陰影を和らげるとともに、天井を高く感じさせる。

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